『早起きは三文の得』って…ねぇ？（汗）

今日は入学式の準備に行ってきました。
別に行かなくてもいいじゃないかぁー、と愚痴しながら登校しました。

私は明日胸花担当だそうです。
卒業式のときもやりましたが、わざわざ此方から行ってあげないと付けれないんですよね。
そりゃ「つけてー」って言う人少ないですけどね。
卒業された３年生と違って、入学してくる新一年生ですからねぇー、余計に時間かかりそうなんですよね。
しかも私達より人数多いそうで。


無理やろ。（断言）


明日は早く起きなきゃいけないそうです。


それこそ無理やろ。（きっぱり）


私かなり寝起き＆寝相悪いんですよねー…；；；
だから宿泊研修のときなんかは、ちゃんと周りに忠告しておいてから寝ます。
一月に行ったスキー研修のときは端っこだったんで、隣の友達にだけ忠告しておいたんですよねぇー。ああ、懐かしい。（ぇ）

明日起きれるかなぁ…。
かなり不安です。

しかも、テストもまたあるみたいですしねー。
ホント受験生になんかうらみでもあるのでしょうか。（無い）




今日は小説UPですｖ
最近時間もないし、何より自分の書き表したいものがいくらあっても、表現力が足りない…。
いつもの日課ですけど、小説サイトを巡って勉強中です。
相互記念については只今執筆中ーっ！

NL≪ギン×乱菊≫ですｖ
なんというか、とても書きやすい二人です。
暗い文章ばっかり書いてたことがあるので、そのせいでしょうか。ギンの性格のせいか、とても書きやすくて楽しいですｖ
暗めですので、お気をつけください。

では読む、という方はどうぞｖ

真綿で包み込んで

愛でてあげる




欠ける月　そしてまた満ちてゆく






夜は、暗い闇が支配する世界。
月は、そんな世界を照らしてくれる。

太陽も好きだけど、月はもっと好きかもしれない。
だって一人ぼっちになってしまうあたしを、優しく照らしてくれるから。
それは―

夜が怖かったあたしを、助けてくれたアンタにすごく似ているの。








「ありゃー…今日は月、あんまり見えないのねー。」


珍しく業務が定時に終わり、帰路につく乱菊。
修兵や京楽でも誘って飲もうかとも思ったが、生憎現世の討伐任務に行っていたり、業務が忙しかったりして、結局飲みにいくことはしなかった。

以前は一人でいたって飲んでいた筈なのに、最近、飲めなくなった。
体調でも悪いのかと思ったが、そうではなかったのでとても不思議に思っていた。
原因は今でもわからない。
……ただ、不安が付きまとうような感じがして、怖かった…
そんな、気がした。

ふうっ、と一息ついて空を仰ぐ。

空は、半分以上雲に覆い隠されていた。
いつもは見える星空も隠されて、月も朧気にしかみえない。


「…嫌な空。」


ぽつりと呟いた言葉は、静かな闇へと霧散した。

微かな風に、木々がさわさわと揺れる。
小さな物音は、小さく響いて、消えていく。

――嗚呼、不安になる。
こんな風に思ったのは、久しぶりで。
独りが寂しいのか？一人取り残されたような気分にさせられる。

助けを求めるかのように、月に手を伸ばす。
届くはずなんてないのに。
月に助けを求めたはずなのに、震える口から出た言葉は―――




「―――ギン…」







「呼んだ？」



「―え・・？」



ふわり、と月へ伸ばした手が包まれた。
何かと見れば、冷たい手。

けど、それよりも気になったのは、目の前にいるヒト。



「ボク呼んだ？乱菊。」
「ギ…ン…？」


これは幻？
包まれた手は、相手の体温で少し冷たくなっている。
紡がれる相手の言葉が、心に染みていく。
ならこれは幻じゃない？


「なん、で…ココに？」
「驚いた？」


空が晴れていく。
白い月が、照らしてくれる。

やっと見ることができた顔は、いつものようにヘラッと笑っていた。


「―アンタッ！どういうつもりよ！なんでアタシの前に…それより、アタシ達を裏切ったのに！」


先日の藍染達の反逆事件。
そのときに、ギンも彼についていった。
ただ、『ゴメン』と一言残して、消えていったはずなのに。

再び現れたギンは、死覇装の上に見なれない白い羽織をしていた。
『三』の字を背負った羽織は着ずに。
本当に裏切ったのだと、思い知らされた。

表情を険しくして見つめれば、目の前に平然と立っていたギンは、悲しそうに顔をゆがめた。


「せやね、乱菊は悲しかったん？」
「…当たり前、でしょ。」


アンタにあって、憎らしく思うはずなのに。
その頬を、ひっぱたいてやらなくちゃいけないのに。
今すぐにでも日番谷隊長か誰かに知らせなくちゃ、いけいないのに。

掴まれたままの手からアンタの体温が流れ込んできて、安心してしまっている自分がいた。


「震えとるよ、手。」
「…っ！」
「ボクが、怖いん？」
「違う！アンタなんて、怖くなんかないわよ！」


怖くないはずがない。
アンタのこの手は、罪のない人を殺めたことがあるのでしょう？

でもこの手の震えは違う。
恐怖の震えではない。

・・きっと、歓喜の震え。


ギンは、そんな乱菊を見て、愉快そうに笑う。
そのまま、先ほどの乱菊のように空を仰いだ。


「乱菊が月になんて手を伸ばすから、ボク妬いてもうたよ？」


白い月を睨むように、空を仰ぐギン。
同じように乱菊も白い月を見上げたが、不思議と焦燥感はなかった。

答が、出た。


アタシは、あの白い月にアンタを重ねていたのかもしれない。
あの日手を差し伸べてくれたアンタ。
夜が怖かったアタシは、本当に安心した。
でも、アンタはアタシを置いて去っていった。手の届かない処へ消えていった。

だから、アタシは月に手を伸ばした。
月――ギン――に、助けを求めるかのように。


「月に妬くなんて馬鹿みたい。」
「せやね。」


いつまでも掴まれている手を一度解き、またしっかり指を絡ませ手をつなげる。


「――アンタは、何処へ行きたいの？」
「乱菊と、幸せになれるトコ。」
「やっぱ、嘘吐きなのも変わらないのね。ギン。」


交わる視線。

紅い目は、笑うように細められた。







ボクは嘘吐きな白い月。

真っ白なウサギさんを、永遠に閉じ込めてあげよう。

包み込んで、いつまででも。


さぁ、逃げてみて？

---

アトガキ

なんとなく思いついた文章。つまり突発。（ぇ
最近はふっ、とネタを思いついては構成をしっかり考えていないから行き詰まって没になることが多いです。

嘘吐きな狐さん。でも白い月にも見えなくはないんじゃないでしょうか。
「逃げてみて？」と最後にありますが、ギンが逃すわけもないなぁ、と思います。（笑）
また自分の手から逃れないうちに閉じ込めてしまうのではないかと。
だから「真綿で包み込んであげましょう」。

うーん…なんだろう、この駄文。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございますｖ

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一護のために！！（ぇ）

１０００ＨＩＴありがとうございますっ！！！
どれくらいの間をあけてこうやって喜ぶか分かりませんが、とにかく嬉しかったのでｖ
これからも橙条珀を宜しくお願い致します。ｍ（＿）ｍ




喉がやばくなってきました（いきなり／汗）
もうすぐ春休みｖ明日学校行けば半日で終わりです！
まあ宿題をという天敵があるのですが。

春休みはアニメイトに行ったり（もしかしたら春休み後かも…）、神戸の兄のもとへ馳せ参じたり（ぇ）、アンソロ買いあさったり（ぉぃ）…色々したい！

皆様もやりたいこととか沢山あるでしょうが、そんなときこそ体調不良には気をつけてください！
私も今ヤバイです。喉が。
明日は映画見に行く予定なんですけど。ナイトミュージアム！ずっと見たかったので。

予定を立てていても、それがぶち壊しになったら（しかも自分の体調不良のせいで）なーんも意味ないので、皆様本当に気をつけてくださいね！
うちのクラスは遅れてインフルエンザになった子がいましたし、花粉がまだヒノキだかなんだかがあるとかテレビで言ってましたし。

予定が狂ってしまったって、自分のせいじゃ誰にも文句いえませんもんね。
さぁ私も治そう！
ぁ、でも今日はのだめが…（滝汗）




昨日ＵＰできなかったので今日！
そういえばアニメ感想もしてないんですよね、昨日…。

今回は相互していただいた木花ちゃんに捧げる小説を！…ってたいしたものじゃないんですけど…（汗）
っていうかほぼ押し付けのようなものですが。
とりあえず、このような形ですが、私の感謝の気持ちです。
ＮＬ≪イチルキ≫となっております。すいません、こちらの独断になってしまいました！一応、木花ちゃんの好きなＣＰを、とイチルキにしておきました。

こんな私ですが、これからもよろしくお願い致します。


する人もいないと思いますし、このような小説なので全然大丈夫だとは思いますが、木花ちゃんへの小説なので無断転載とかしないでくださいね。読むのは自由ですけど。
木花ちゃんのみ、煮るなり焼くなりしてくださいませ。


では、読む、という方はどうぞｖ

風に煽られて舞いあがる。
色鮮やかな花。
都会にはない、まるで幻想世界。




Ｉ　ｗａｎｔ　ｔｏ　ｃａｔｃｈ　...　




舞いあがる花を掴むように、その中心で手を伸ばす少女がいた。
艶やかな黒髪が、花と同じように、風に煽られて靡く。
だが、髪と同じように被っていたその少女には少し大きめな麦わら帽子が、風に煽られて空に舞う。


「あ…」


飛んでしまった帽子を掴もうと、花に伸ばしていた細い腕を帽子へ向ける。
少女から逃げるように空を舞う帽子。
それを掴んだのは、傍にいたオレンジの髪の少年だった。


「ったく、何飛ばされてるんだよ。」
「すまぬ。つい、花に見とれていてな。」


少女――朽木ルキアは、オレンジの髪の少年、一護から帽子を受け取り、再び被る。
今度は飛ばされないようにと手で軽く押さえながら。
帽子が飛ばされてしまっても、楽しそうに笑っているルキアを見て、傍にいた一護も優しく微笑み、蒼穹を見上げた。

空座町からもう少し離れた山のふもとにある花畑。都会の喧騒も何もない、ただ静かな場所。
誰かが管理しているわけでもない、それでも花がいきいきと成長し、見た者の心を穏やかにさせる。
それが、いつも戦場に身をおいている者であっても。

妹たちもまだ小さいころに、家族で訪れたことがある一護は、数年ぶりにルキアと訪れていた。
本来二人とも虚退治に精を出しているが、十三番隊の隊長である浮竹の配慮によって、今日は二人揃って虚退治を休んでいた。
そして、折角の機会だからと、一護が少し時間をかけて連れてきたのだった。


「このようなところは、久しぶりだな。」
「尸魂界にも、こういうところあるのか？」
「ああ。」


ルキアは、足元に咲いている花を、ゆっくりと優しい手つきで摘み取る。
何輪か花を摘み取ると、その茎と茎を器用に結び合わせた。
同じような動作が繰り返されるのを、眺める一護。見つめる目は、とても優しく、穏やかである。


「昔、仲間も沢山いたころにな。皆で作ったものだ。」


恋次や男どもは、嫌がってたがな。

そうもらしつつ、作り上げたのは花冠。
桃色の花と、薄い黄色の花でつくられた花冠は、とても綺麗だった。


「花冠…へぇ、うまいもんだな。」
「だろう！仲間内では私が1番上手かったのだぞ。」


偉そうに、でも一護に褒められて嬉しそうに笑う。
ルキアは自分でも上手くできた、まじまじと花冠を見つめるが、何を思ったのか一護にしっかりと向き直る。


「一護、しゃがめ。」
「あ？あぁ、こうか？」
「うむ。じっとしていろ。」


カサッ…。
小さく音をたてながら、頭にのせられた花冠。
歪みがないように、何度か角度を変えて確認し、丁度いいと思ったのかルキアは一護から1歩離れた。
一護からしたらどうなっているか分からないが、ルキアは満足そうに腕を組みながら見ているので、まぁいいかと思う。ルキアが作ったものなのだから。

しゃがんだままの一護は、周りに咲く小さな花を見つめる。
しばらく考えた後に先ほどのルキアと同じように、手を伸ばしてゆっくり何輪が摘み取った。


「ん？何をしておるのだ、一護。」
「お返しだよ、お返し。ちょっと待ってな。」


真剣に花を摘み、花冠が作られたときと同じように細い茎と茎とを結ぶ。
ルキアも興味を示し、何をやっているのだろうと手元を覗き込む。
丁度覗き込んだときに出来上がったそれを、手のひらに置いて見せた。

花冠よりかなり小さい大きさのもの。
薄いオレンジと、白い小さな花で作られていた。
けれど、それを見たルキアの目は楽しそうに輝いていた。


「おお…小さいな。」
「ま、サイズあってるかわかねーけどな。」
「サイズ？？」
「ああ。左手出せ。」


意味がよくわからなかったが、出せと言われたので、言われたとおりに左手を差し出す。
一護は恭しく白い手を取り、左手の薬指に、作ったものをはめた。つけ終り、満足そうに見ると、最後に手の甲に音をたてて口付けをする。
流石のルキアもこれには驚いた。
見上げてみれば、恥ずかしそうに赤面している。


「いいい一護！？」
「んな驚くなって。ま、愛の証ってやつだな。」
「あ、愛の証…って…」


言葉にすら、顔を真っ赤にして。
可愛いなと思った一護は立ち上がり、今度は染まった頬にキスをしてやる。

左手の薬指にしたそれは、まるで結婚指輪のよう。
宝石みたいに輝くことは無いが、日に照らされていきいきと輝いてみえる。


「だ、誰かが見ていたらどうするつもりだっ！」
「だったらお前が俺のだって見せ付けてやりゃいいじゃんか。」
「…き、キザなやつめ。」
「褒め言葉として受け取っとくぜ。」


そう言った一護は、楽しそうに笑う。
何も言えなくなってしまったルキアは左手をまじまじと見つめた。
恍惚とした表情で見つめるが、ふっと唇が孤を描いた。
見上げた瞳は細められ、そして愛しそうに一護を見る。無意識のうちに、左手は大切そうに右手に包まれていた。


「ありがとう、一護。」
「ああ。」


応えた一護の目も、ただ優しく。愛しさを込めてルキアに向けられる。

また風が吹き、花が舞いあがる。
同じようにルキアの黒髪も一護のオレンジの髪も風に靡いた。
穏やかに、優しく風に包まれる。
花は祝福するかのように辺りを彩る。


伸ばされた腕は、今度こそ掴んだ。

掴みたかったのは花？それとも幸せ？

でも『Ｃａｕｇｈｔ』…本当は、欲しいものはもう掴んでた。

---

アトガキ


『掴みたい』でも本当はもう『掴んでた』
『Ｃａｔｃｈ』と『Ｃａｕｇｈｔ』
…意味あって、る？（英語大丈夫かな…）辞書には『捕まえる』になってました（おい）

薄いオレンジは一護、白くて小さいのはルキア。
と、いうのを意味しています。花の指輪。
一護が本当にキザだし！かっこいい一護と可愛いルキアを目指して撃沈…。

木花ちゃん、このようなもので申し訳ないです；
返品・書き直し勿論ＯＫです！

ここまで読んでくださった方、ありがとうございましたｖ

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何故…そして小説ＵＰ

何故！！？何故アニメがやらんの！？
キッズステーションで６時半からやってたからって！！（おい）
…銀魂も４月くらいからやるんだよね。

楽しみにしてたのになぁ；；
ショック；；

コメントレスについては、最新ＣＭのところ見てくださいねｖ

小説ＵＰ～♪

ども、こんにちわ。
予告通りに小説ＵＰです！…まぁ、随分前からためていたものなんですけどね。

今日ジャンプ買ってきましたｖ
感想は…まぁ、みんな頑張れー♪（やる気なし）
すいません、ちょっとまたブルーっぽくて…；；

でも、一護がいたのでよし！！
これで本編にも出てきてくれればいいのに。ザエル君とかアロニロ君とか、面白くないわけじゃないけど一護が見たいです。
しかも、バトルが２つですよ！？また場面転換が多そうでいやですね。すんなりいってほしい。
はぁーー…もしこれでルキアと恋次は勝てなくて、そこに助っ人登場っ！みたいなのになったらヤダなァ…。
平子は見たいけど。

まあ一護がいたのでｖｖしかもめちゃくちゃ可愛い！！

後編あーーっぷ！

昨日の続きをＵＰです！
前編に比べて長いですけど；


じ、実は私のお友達・木花　開耶ちゃんと相互リンクすることとなりましたっｗｗｗ
木花ちゃんありがとうっ！！大好きだっ！！（抱/だからﾔﾒﾛ）
気の合う素敵な方で、絵もお上手なので皆様も是非是非っ！！
ただいまテンション上がって飛びはね中でございますっｗｗ
本当にありがとうっｖ

今日はカラオケにも言ってぐんぐんテンションがあがっていますｖ
実は友達が同士だったんですよ…ｗｗ

今日は嬉しいことありまくりですよっ！ｗ



では小説を読む、という方はどうぞｖ

Ｓｐｒｉｎｇ　Ｄａｙ　―華やかで、そして美しい日に―　




とりあえず、突撃訪問してきたルキアと恋次をリビングへ通し、ソファに座らせる。
だがそれまでに、一護のイライラが爆発したり、恋次の惚気があったりと、時間がかかっていたのだが。
漸く、落ちつきを取り戻した。


「そういえば、お前等何しにきたんだ？」
「普通は最初に聞くもんじゃねーか？」
「…うるせーよ。」


ソファに座って向かい合い、一護が尋ねれば、前にいた恋次が当然のことをいう。
さっきは苛立ちやら色々あって聞くことができなかった。
睨みつけながら誤魔化すと、恋次はニヤニヤ笑っていた。


「んだよ・・。」
「まぁまぁ、一護。落ちついてよ。」
「あまり頭に血を上げるでない、二人とも。」
「俺もかよ！！」
「・…で、私たちは今回共に非番でな。折角の桃の節句なので遊びにきたのだ。」
「無視かよ、ルキア…。」


ルキアに無視された恋次は沈んでいたが、そこは全員で無視した。


「桃の節句だから遊びにきたって…まぁいいか。」
「そうだそうだ、気にするんじゃねーよ。」
「…。」


しばらくはほのぼの（？）とした空気が流れていたのだが、それを壊す人物が走ってきた。


「たっだいまぁーーー！！いっちごぉー！そして茜雫ちゃんっ！！∑おお！ルキアちゃんに恋次君までいるじゃないかっ！！！！」
「うっせーぞクソ親父っ！！！！」


今にも抱きついてきそうな勢いな一心。
買物にでも行っていたのか、大きな袋を二つもさげて突進してくる。
もちろん、一護が蹴り飛ばした。


「い…一護・・ひどいじゃないか！！」
「うるせぇ！だいたい、何だよこの袋…。」


床に落ちた一心は、血を流してはいないが辛そうに顔を歪ませる。だが、慣れた様に一護はスルーした。
そんな一護に、何故か茜雫たちはキラキラとあこがれの視線を向けた。
何故かそんな視線を受ける一護は、居心地が悪くなったが、再び動きだした一心に身構えた。


「んな身構えなくてもいいだろー、一護。…で、茜雫ちゃんとルキアちゃん借りてぇんだけどいいな？」
「「は？」」


一方的な言葉に反応したのは彼氏二人。
だが、呆然としているうちに茜雫とルキアは隣の部屋に連れ去られていった。


「…なんでだ？」
「ってかルキアー！！？」


慌てふためく恋次と、ただ疑問が浮かぶ一護。
一心は隣の部屋に連れていくさいに、遊子を連れていき、その扉には見張りのためか夏梨がおかれた。
それを見れば、安全ではあろうと思うが、問答無用で連れていかれたので不安も残った。


「ま、一兄たちは大人しく待っててよね。」


扉の前で腕を組み、立つ夏梨の言葉に、何も言えずにソファに戻った。




一時間後・・。



「なにが何でも遅くないか…？」
「ああ…一体中で何やってんだよあいつ等…」

「できたああっっ！！！！」


流石に遅い…、と思った頃に丁度一心の歓声（雄叫び）が響き渡った。
びくり！と反応した二人は、茜雫とルキアが消えていった扉を見つめた。

一体何があったんだよっ！！？

過保護な二人は、あいた扉から茜雫たちが現れるのをまつ。
だが、最初に目に入ったのは、華やかが模様だった。




「・…あ？」
「…え？」



一瞬の間。
現れた茜雫とルキアを疑視した。


最初に目にいったのは、二人を包む華やかな着物。
幾重にも重なる着物は所謂十二単のようなものであった。

茜雫は、朱色を基調とした着物。
ルキアは、淡い青を基調とした着物。

色は別々だが、それは二人にとても似合っていて、恥ずかしそうに染まる頬がのせいで、普段に増して色気が漂った。


「…や、やっぱ似合ってないよね！」
「そうだ、我々がこのような格好をしてもな！」


恥ずかしそうに言うが、実際この二人を見たらこの世の男は放っておくはずがない！
と、一護と恋次は確信した。
それほどまでに、綺麗で、滅多に見れない恋人の姿に見とれてしまったのだから。


「…茜雫、こい！」
「へ！？」
「ルキア、お前もだ！」
「なぬ！？」


一心たちが出てくる前に、と一護と恋次は横抱き―お姫様だっこ―で、美しくなった恋人を抱えて別々の部屋へと駆けて行った。
それを知るのは、ずっと見ていた夏梨だけだった。





一護と茜雫――


二人は、先ほどの雛壇のある部屋へと来ていた。


「い、一護！？」
「・・ったく、なんて格好してんだよ。」
「…やっぱ、似合ってないよね。」
「んなこと言ってねェだろ！」


一護の言葉に一度落ち込んだ茜雫だったが、ぎゅ、と強く抱きしめられて、何もいえなくなる。
強く、強く一護に抱きしめられる。
抱きしめられて、茜雫は一護の暖かい胸に顔を埋める。


「俺さ、今めちゃくちゃドキドキしてんだよ…」
「へっ？」
「お前が、すっげー綺麗な格好してるから。」
「・・・っ！」


耳元で囁けば、びくりと反応する茜雫。
そんなところも可愛くて、目の前のある柔らかい髪に口付けひとつする。
顔は見えないが、きっと顔が真っ赤になっていることだろう。


「親父たちが先に見たのは、むかつくけど…今は俺が独り占めしてるからいっか。」
「…恥ずかしいこと、耳元で言わないでよ。馬鹿一護。」
「だったら、もっといってやるよ。」


―――好きだぜ？―――

―――…うん。―――







恋次とルキア―――


一護たちとは反対側にある、客間に恋次はルキアを連れてきた。
そこは、たまに泊まらせてもらうときに宛がわれる部屋でもある。


「な、なにをするのだ、恋次っ！」
「うっせぇー。お前、なんでそんなに可愛い格好してんだよ。」


横抱きにしたまま顔をうかがえば、反応は返さないが、顔が真っ赤になっているルキアと視線が交わる。


「…朽木隊長より、先に見れて良かった…。」
「何を弱気なことをいっているのだ、恋次。」


弱弱しく微笑む恋次に、今度はルキアが首に手を回し抱きつく。
いつもとは違う積極的な行動に驚くが、ルキアの微笑みがまた綺麗で、見とれた。


「兄様に嫉妬しておるのか、恋次。」
「うるせーって。いくら隊長でも、お前は俺のモンなんだからな！」
「…当たり前だ、馬鹿もの。」


―――好きだからな。―――

―――…ああ。―――







好きな貴方の美しい姿。

それはきっと、春の梅や桜よりも、ずっと綺麗で儚いモノ。

俺は決して貴方を放したりはしない。


何よりも華やかで、美しい日―――新たな貴方に出会えた日。

アトガキ

み・・・みにくい…！
どうしようっ；；；；
でも一護たちの会話書くのは楽しかったですねｗ

私は十二単なんて大層なものについては、たいして知識あるわけじゃないです。
でもすごく動きにくいらしいですね。
そんなものなんで彼女達が着てるの？って思ってるでしょうけど、一心がいるからいいんです！！
彼がいれば、どんな衣装だって揃う！！…と思いますｖ

実は↓にオマケの会話があったり。

 

 

オマケ

「あたし達、さっき雛壇飾ってたんだ！」
「ほう！雛壇か！朽木家でも、兄様が大きな雛壇を買ってくださってな！あれは見事だった。」

「（恋次、朽木家の雛壇って…）」
「（何も聞くな。とりあえず、俺に表現できるようなもんじゃねーよ）」
「（…）」

茜雫とルキアは楽しそうに談笑するが、一護と恋次はシスコン・朽木白哉がルキアのために購入した雛壇のことを考え、想像の中で、白哉の（いろんな意味での）すごさを思い知った。
とにかく、その雛壇は一生に一回拝めればそれでいいだろう。

お粗末様でしたっｖ


では、ここまで読んでくださった方、ありがとうございましたｖ

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